仔魚飼育水中の細菌群集を解明する
近畿大学農学部水産学科
水族環境学研究室
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仔魚 (魚の赤ちゃん) の飼育水の中にはたくさんの細菌が生息しています。その数は、たったスプーン一杯におよそ1,000,000細胞。この細菌たちが、仔魚の成長や生き残りに影響を与えているようです。どうすれば1匹でも多くの仔魚を生き残らせることができるのか?私たちは、仔魚の飼育水に生息している細菌たちがどのような細菌なのか、彼らと仔魚の間にはどのような関係があるのかを調べています。

仔魚の飼育水槽 (写真左) とその飼育水 (写真右)。微細藻類Nanochloropsis oculata (下写真) が繁茂しており濃い緑色をしている。

飼育水の主な住人たち (大きさが小さい順)

細菌 (青白く光っている小さな粒子)
たったスプーン一杯におよそ1,000,000細胞も生息していて、大きさはおよそ1 μm (0.001 mm) 。飼育水をより良く維持するために必要で、縁の下の力持ち的存在です。研究対象です。

微細藻類 Nanochloropsis oculata (緑色の小さな粒)
光合成によって増える事ができる植物プランクトンで、大きさはおよそ3 μm (0.003 mm)。シオミズツボワムシの餌。

シオミズツボワムシ
仔魚の餌で、大きさはおよそ0.2 mm

仔魚
元気に大きくなれ